2008年の金融危機の仕組みや当時の状況を、分かりやすく描いた作品だ。
規制が弱い状況では、経済的利益を求め人々が一斉に群がり、バブルが膨らんでいく。
それはいつか弾ける。しかし、その正確なタイミングは誰にもわからない。今より環境がシンプルな当時でさえ、
様々な利権、制度、関係者が絡み合うからだ。
タイミングのずれは、長期的な変化を正しく読んだ者たちをも厳しい状況に追い詰める。
さらにいざ予想通りに動き場じめても、利益が確定できるまでは絵に描いた餅だ。 一切合切が市場からなくなる前に、莫大な利益を確定しなくてはならない。 前例のない濁流の中で彼らはその一点を見出し、やりきった。
成功者の物語はファンタジー。だがそれはいつも一握り。 日本のバブル崩壊時と同じように、バブルの波に乗っていた大多数は、厳しい状況に追い込まれた。
嵐の後はいつものように、物の価格が大きく下がり、それを待っていた者たちが買い叩きをはじめる、絶好の買場が訪れる。
現在は、より複雑性が増し、ボラティリティも上がっているが、本質は変わらない。 世界のあちこちでバブルは起こり、消えてゆく。 今多数派であることは、将来を保証しない。 そのことに気づくだけでも、未来を変える一歩につながると思った。